ごくばん Vol.273 Pyramid/日野皓正('82)

junpee2009-11-07

今日はブイヤベースを作ってみる。鍋料理は手順さえ理解っていればさほど結果がおかしくならないはずで、今回も素材の良さに助けられまずまずの味となる。魚介類オンリー鍋は案外値が張るもので、レシピ上漠然と「白身魚」の指定がある場合は、その中でも最安値のものを選択することが最善策であります。トマト味を色濃く醸し出すように味付けしてみたら、そこそこいい感じの出来栄えとなった。明日は残りスープでボンゴレ・ロッソを堪能できそう。
ごくばんは、日野皓正によるNY録音の超有名アルバムを。この頃丁度中学生で、ブラスバンド部に所属してTPを練習しつつ、本作のような演奏をしたい!とカセットを聴きつつひとり浸っていたものであります。トランペットよりやわらかい音色を奏でる、コルネット、フリューゲル・ホルンを巧みに操り、時代柄流行していた先端のフュージョンサウンドにアジャストさせた演奏が実にかっこいい。コーセー化粧品CMで用いられていたタイトル・チューンA1は、クラップ・ハンドによる3・3・7拍子が印象的なアーバン・ファンクチューン。当時のTVで頬を膨らませながらよくわからない複雑なフレーズを吹きこなしていたシーンを昨日のことのように思い出します。その他素晴らしい作品ばかりで甲乙などつけることもできませんが、中学生当時滅茶苦茶ハマっていたのが、能管を効果的に用いた深夜系アーバン・メロウA4"Silent Slope"。今でも眠れない夜にふと聴きたくなってしまう1曲であります。ラスト収録の名バラードB4"Arcadia"も感涙モノだな…三つ子の魂百まで。