レコ Vol.259 若き獅子たち/西城秀樹('76)

ここ1か月ほど涼しい気候に誘われ、ようやく横浜レコファンを訪れるアウトロー中年。横浜西口までの道のりも確かなものとなり、昨夏相鉄ジョイナス地下でオロオロしたことが懐かしく走馬灯のように蘇る2015年9月。レコファンは取り敢えず品数が多い店なのでなにかありそうな気にさせられるが、3時間ありったけ掘ってまあまあ買うものはあった。後に残るのは鈍い筋肉痛であるが。
レコ259枚目はワイルドなアイドル西城秀樹による76年作を。デビュー直後の人気絶頂期が一旦落ち着いた時期の内容豊富な1枚。いきなりプログレ仕立てなブラス・ロック系サウンドが刺激的なA1「序曲〜デットヒート」、春夏秋冬をそれぞれイメージさせた、バラード中心4部編成作A2「抱擁」、秀樹ファン失神モノな官能系メロウ作A3「裸体」、ハイ・テンションなブラスアレンジに導かれる極上グルーヴB2「太陽の悲劇」、そしてシングルヒットを果たした高揚系昭和歌謡バラードB5「若き獅子たち」と、聴き終った後の爽快感がグーな人気アルバム。