レコ Vol.258 アゲンスト・ザ・ウインド/たちはらるい('80)

安保法案がいつの間にか可決されてしまったようであるが、定かではない。しかし、可決されたことにした途端、実はこうでしたとｷﾓの部分を徐々に晒し始めたNHK解説員とか、日本が自立するものなら法制に賛成だとコメントした松本人志とか、実に卑怯な後出し族として一生心に留めておきたいと思う。自分だけ安全圏でぬくぬくしていられると思ったら大間違いである。これからの出来事がリアルに現実なのである。
レコ258枚目は、フォーク系SSW立原累による80年作シングルを。A面「アゲンスト・ザ・ウインド」は、同年ボブ・シーガーによる大ヒット曲の日本語訳カバー。爽やかなアリス的印象も感じられる好作ロックでまずまず。一方B面「アーリー・オータム・ラブ」は、一転してメロウ・歌謡ボサな展開にて個人的に好みのサウンド。深まりゆくこれからの秋の季節に相応しい要チェック盤。