レコ(仮)Vol.52 Feelin' Summer/太田裕美('79)

夏も終わりに差し掛かり、再び思い出したかのようにゲリラ豪雨に見舞われる日々。「夏の終わりのゲリラ豪雨」なんて歌でも大ヒットさせて、印税で一生遊んで暮らす妄想に10秒だけ浸る中年、最早病気である。異常な暑さで脳みそがいささかイカレ気味のｲｻｻｶ先生。ちなみに、ゲリラ豪雨＝ハーモニーと読みます。
レコ52枚目は、今年贔屓にしている太田裕美の79年作を。前作がLAレコーディングのシティ・ポップス好盤であるのだが、本作も静かなシティ・ポップス好盤として激薦の名盤であります。キャロル・キング、ローラ・ニーロあたりを下敷きにした独特グルーヴが心地よい、涼感ポップスA1「掌の夏」、ヤマタツ系メロウ・ミディアム佳曲A2「サマー・タイム・キラー」、大橋純子系キラー・ダンサー然としたA3「乱反射」、B4"Shower Girl"、ゆったりメロウなボサ好曲A4「河口にて」、B3「午後のプレリュード」と、地味ながらも思わずニンマリしてしまう作品多数収録の、夏の終わりに聴きたい1枚。