レコ(仮)Vol.32 We Are/オフコース('80)

junpee2013-07-07

梅雨明けと思われる宣言が昨日なされてから急速に真夏の暑さとなり、44歳の老体には殊更堪える季節となってきた。そんな中、最近流行りの自転車にて隣町西友まで行商の旅に出かけ、暑い中ヒィーヒィーペダルを漕ぎつつ家路に就いていたところ、幸○実現党選挙カーに行く手を遮られ、しかもそのおかげで信号に引っ掛ってしまい、ついでに自分の考えと真逆の主張を大音量で聞かされ、これ以上ない屈辱を受けてしまう日曜。「手を振ってのご声援、ありがとうございます!」て本当かよ?と注目したら、みんな子供じゃないか!おもしろ半分に冷やかしているだけだよね…選挙権ないし。正にギャグみたいな光景だ。
気を取り直して、レコ32枚目は遂に来ましたオフコース。本アルバムはステレオを初めて購入した当時初めて聴いた1枚であり、非常に思い入れの深い名盤。元々フォーク色の強いサウンドからロック色濃いAORサウンドへ転換した時期で、そんな興味で聴いてみるとハマるアルバムであります。まずはドラム担当松尾一彦による、西海岸系爽快AOR、B2「せつなくて」が◎。沸々とかつ静かに流れていく流麗ラインが正にAORど真ん中系で、美しいコーラスが特徴のオフコースにはこのラインが向いているように感じます。さらにシングルヒットした小田和正作B3"Yes No"は、イントロのコード進行EMaj7⇒F#7/E⇒D#m7⇒G#m7が、後の"I Love You"や、渡辺美里の"My Revolution"で再現される黄金パターンで、しかもイントロでキーが半音上がるテクも憎らしい名曲。続いてラストを飾るB5「きかせて」が個人的には最高なオキニAORラインでしびれます。他、鈴木雅之がカバーした名作バラードB4「私の願い」、鈴木康博作、男の哀愁バラードA5「いくつもの星の下で」も涙ものな逸品で○。