ごくばん Vol.554 Goro In Los Angeles, U.S.A. 北回帰線/野口五郎('76)

junpee2013-03-17

久々に昼から某ホテルで中華ランチを堪能する中年。全品絶品で、もはや本日の食事は必要ないほどの気分になる。ついでにプーアール茶を過飲してしまい、胃の調子がイマイチとなるのが哀愁。帰宅して、そろそろ今月末のイベント用選曲をせねばと家中ごぞごそ漁り始めるが、和モノしか見えない43歳の春である。
ということで、和モノしか見えない今日この頃頻聴しているのが、野口五郎。以前よりそこそこ気にして聞いてきたお方ではありますが、ようやく正当に評価され始めてきた気運もあり、個人的に嬉しい次第でございます。本日は先日の「異邦人」に続き、アメリカ・レコーディング第1弾の本作を。LA録音盤、という触れ込みは他所でも多く耳にした時代でありますが、それだけでなく音趣味の方向性が正しいことで、何度でも傾聴したくなる1枚なのであります。若干ファンキー路線のアレンジが爽快な、ナイス・ミディアムA2「薔薇」、少々ボサ気味のアレンジが耳に優しいメロウ・ポップA4「ボトル・レタア」、若干David T. Walkerを意識したメロウ・ギターフレーズが気になる、就寝系スローA6"Good Night"、若干ダンサブルな作りの歌謡ファンクB2「狂った地球」、たゆとうような深いメロウ・サウンドが最高な、極上ミディアム作B3「汚さずにいられない」等々、シングル・ヒット作と無縁なただ音だけにこだわったところの、アイドル貴重作品。