ごくばん Vol.551 My Name Is Yoko/西郡よう子('80)

junpee2013-03-02

今年の花粉は脳にクルな〜、と朦朧とする意識の中奴隷の如く日々の業務に勤しむ窓際中年。今年の花粉は福島県ストロンチウム&千葉県産劣化ウランのナイス・ブレンドで即効性大。な〜んて風評被害だ、とか思ったり、反論したりする人もいるのだが、いつのときも最悪の事実から目を背けてはならないのである。なぜならばいずれ人は死んでいくのであり、そして死んだあとにも次世代の人たちが新たな社会を構築していくのだから。
ごくばんは、実力派女性シンガー西郡よう子のアダルトな80年作を。なんとなく歌謡曲然とした作品も入り混じるものの、寺尾聡のサウンドに近似したA2「振り向けばまた」は侮れない1曲。さらに茶木みやこ風な京風歌謡A3「エスコート」も同様に楽しめる作品で○。そして、本作の評価を決定的とするごくせん2曲がA4「二人」、そしてA5"All Is Loneliness"。ゆるやか・なめらか・官能的なメロウ・グルーヴ感覚が正に私好みなA4、ダンサブル&アーバン展開AORなA5いずれもスグレモノな作品であります。一方B面においてはやはり、翳りある都会派歌謡B4「風に吹かれて」に尽きるでしょう。こちらも先述した寺尾聡風なワケアリAORで絶品。すべてがアノ時代で余りにも懐かしい1枚。