ごくばん Vol.496 Tell it From The Heart/Gary Lapow('82)

junpee2012-03-31

昨日、会社より退職辞令を受領する。ひとまず、退職金のことしか頭になかったのですが、なぜか自己都合離職とされており、最もらしく減額されたことにちょびっとカチンときつつ、7年間務めた会社を後にする中年。そして今日はどこにも所属していない「空白の一日」。フリーとは心地よきもの。
ごくばんは、80年代初期の良質SSW作品より、アーバンかつジャジーな雰囲気な稀有なる1枚を。若干マイケル・フランクス的洒脱感が漂う中、82年という微妙な時代にしては古いような、むしろ新しいような、そのブレ感が絶妙な楽曲連発でとても心地よいわけで。実に都会的なメロウAORを堪能できるA1"Sing About It"、ブルース・チックな幕開けから、一転して艶やかなSAXの音色に全てを持っていかれてしまう、ナイス・ジャズ・ブルースA2"I'll Be Around"、ラテン系な高揚感に心踊らされるA3"Live My Life"と、いきなりの名曲3連発に打ちのめされる名盤でございます。他、A3同様の熱気溢れるメロウサンバB3"A Coney Island Day"、じっくり聴かせるオトナのバラードA4"For One Moment"、哀愁漂うナイス・ボサB4"Bamboo In The Wind"などもよいよ。