ごくばん Vol.418 Pocket Music/山下達郎('86)

junpee2010-12-26

高崎出張から命からがら帰還する今年最後の日曜。これで今年の業務はほぼ終了、と勝手に決め付ける困った中年。先週末は高崎界隈で飲みすぎてしまい、ホテルへの帰り道に於いて思いっきりヘッドスライディング気味にコケてしまう。いよゝ足腰も弱り始めたか、といささか弱気になる年の暮れ…そして高崎にレコ屋はなし。
ごくばんは、ヤマタツ86年作を。ディジタル音に本格的に取り組んだところの1枚、と紹介されることが多いアルバムですが、あまりそのような意識もなくいつもの心地よさに悶絶してしまう好盤であります。まずはオレたちひょうきん族のエンディング・テーマだったA1「土曜日の恋人」。これでもか、と洪水の如く押し寄せる転調の波が最高に心地よい傑作でございます。ついでにkeyがF♯ Majで、♯が6つもついていて実に弾き難い。先日のコンサートでも、88年の"Get Back In Love"は原keyがF♯なのに、無理やりカラオケのD♭keyで歌わされた、とおっしゃっていたことを想い出しつつ、本盤収録曲の半分近くがそんなややこしい調整で、そこが聴き所なんだなと勝手に解釈するオヤG。A2"Pocket Music"、A4「十字路」、B3"Moonlight"3曲がそんなややこしい調整であるようです。リゾート感満載なA3"Marmaid"、A5「メロディー、君のために」、B5「風の回廊」における爽快さ、ゴスペル系バラードB4"Lady Blue"、アン・ルイスの79年作に収録されていた、ジャズ歌謡風スローB2「シャンプー」と、全曲クライマックスなごくばん。