こくばん Vol.8 長崎小夜曲/さだまさし('82)

junpee2009-11-03

予定通り祖母&従姉弟夫婦と丸の内で食事。滅多に足を踏み入れることのない高級懐石和食に感激しつつ、旨さのあまり朦朧としてしまう中年。とりとめのないお喋りののち、はとバスで都内観光へ。普段歩いて移動している場所をバスでゆったり眺めるというのも、ある意味趣のあるひとときである。皇居、国会議事堂、首相官邸、迎賓館等々、普段とレヴェルの異なる視線で堪能する。ガイドさんの『右10度の方向をごらんくださいまし』という言葉に反応してみると、折からの直射日光にて全く何も見えないのが、今の季節の特徴なのであろうか。でもそれもまたよしである。しかしこのバス、ボディ全体にキティちゃんのイラストが満載であり、銀座、赤坂等、繁華街の通行人にしばしば指を指されることがあり、少々違和感を覚える。色々なネタにはなりそうだが。
久々のこくばんは、さだまさし2枚目であります。昭和で言うと57年のスマッシュ・ヒットであります。時節柄、心地よいフュージョンサウンドに仕上がっていますが、これがなかなか一つも二つもひねりがあり、単純に爽快なだけでなく、その収まりの良さを追求したくなる「重箱の隅」満載な1曲であります。そしてB面はあの「北の国から」。ジャケ裏歌詞欄に「B面はスキャットです。」と説明書きされているのが微笑ましい限り。折りしも日本シリーズ北海道日本ハムが、この曲のメロディを応援歌化していることも時代の流れを感じさせるわけで。父さん。ああ〜あああああ〜の後に、アコースティック・メロウな『蛍のテーマ』もちょこっと聴けるのがお得なシングルでもあります。