イエレコ Vol.16 Everything In Place/Tyrone Davis('81)

junpee2009-06-21

ここ1週間、咳が止まらず苦労する。咳エチケットなどどこ吹く風、とばかりゴホゴホとやっていたら、隣の席の人に(症状が)うつってしまったらしい。異性の好きな人同士からうつされたのならば、若干責任を果たした気もするところであるが、オッサン同士ではなんとなく物悲しい感が強く残り、達成感のかけらもない(うつしたのは私の方ではあるが)…とはいっても、実際風邪の症状などなく、単に喉奥に異物が存在しているだけのようであるので、ここ数ヶ月取りざたされているアレとは別物らしい。この土日アルコール消毒にて対処完了し、いよいよ体調万全。
イエレコは続けてタイロン・デイヴィスで。1980年前後のアルバムは甘めながらも内容の良いものが多く、一通りチェックしてみるのも乙である。本作はプロデューサー、レオ・グラハムの手腕が如何なく発揮された、AOR寄りのナイスな1枚であります。ウォーキング・エクソサイズにぴったりな、メロウ・ミディアム作A1"Just My Luck"がいきなりにしてAORファンには堪らない路線のサウンドで◎。同時期の"That Old Song/Ray Palker Jr."あたりを彷彿とさせますな。さらにぐっとメロウに迫る黄昏系スローB1"Leave Well Enough Alone"も、サビの転調部分あたりでおおっと思わせるナイスな1曲。その他A1同系のA3"Let Be Closer Together"、B1同系のA2"Love(Ain't Over There)"あたりもいい感じではあるものの、安定度が強すぎてインパクトの薄い感も否めず。前回掲載盤同様、アルバム単位では申し分ない1枚でありますので、持っておいて損はないかと。