極私的名盤 Vol.47 Storm At Sunup/Gino Vannelli('75)

junpee2008-05-01

一昨日は東京に行くつもりだったが、前日深夜に後輩より高校の部活で演奏会がありますよ、というメールが入り、急遽木更津へ行き先変更。先輩が卒業した頃って、わたしたちまだ生まれていなかったですよーと何気なく現役生が発するコメントに年月の重さを痛感…さて演奏会そのものはなかなか良かった。青春しててね。音楽を演奏する立場も久々に体験してみたい気持ちがふと頭をもたげる39歳目前の五月晴れ。
極私的名盤はジノ・ヴァネリ特集。今日は内省的かつ芸術性の高い75年作を。のっけのタイトル・チューンA1は前半部のスピリチュアルな重厚サウンドに圧倒され、後半部はボンゴに先導される情熱グルーヴに導かれ大疾走で大興奮!ソプラノサックスが切れまくりです。再び前半部のフレーズに戻ってからラテン・メロウなナイス・バラードA2"Love Me Now"へのつながりも実に絶妙。そしてR&B色濃いメロウ・グルーヴ名曲A3"Mama Coco"は文句なしの名曲。超かっこいいです。真夜中に聴きたい曲筆頭の激スロー佳曲A4"Father And Son"を挟み、本アルバム中最もポップなB1"Where Am I Going?"へ。ポップとは言っても、中間部は深遠空間なバラード→疾走プログレ系と目まぐるしく変化しており、全く一筋縄では行かないところが魅力だったりするわけで。続くB2〜B4も表情を変えつついずれも傑作であり、このアルバムの内容を6文字で要約しなさいという設問があれば、「色々あった。」と解答するしかない。それほど書きつくせない1枚だ。