極私的名盤 Vol.48 The Gist Of Gemini/Gino Vannelli('76)

5月に入り、気温が高くなってきたが、寝具は真冬時と同じまま。おかげで寝汗びっしょりだ。酒が抜けてちょうど良いのでは、という向きもあるが、如何せん不衛生なので早く取り替えたいところ。でも明日も仕事だ、暇が欲しい。
極私的名盤は今日もジノ・ヴァネリ。前作をさらに洗練させた高水準の76年作を紹介。複雑かつ深み溢れるサウンド構築に唸りっぱなしの1枚です。いきなりサスペンスドラマ的な緊張感たっぷりさがたまらないメロウ・グルーヴA1"Love Of My Life"が最高。ベースラインから裏メロまで縦横無尽に駆け巡るシンセが印象的だ。続くピアノに先導される美メロバラードA2"Ugly Man"は、クロスオーバーイレブンのエンディングで使えそうな、深遠さが心地よい逸品だし、さらに続くA3"A New Fix For '76"は、テンション・コードをクロマティックに多用している点で個人的にはもうたまらなくテイスティ。昔母親がヤマタツと間違えた都会派メロウ・グルーヴA5"Fly Into This Night"やラストを飾る黄昏ボサB7"Summers Of My Life"も極上だし、B面の"War Suite"も時折登場するバカテク疾走系がたまらない…この曲構成の流れは次作に引き継がれることとなります。