極私的名盤 Vol.33 Things Ain't What They Used To Be/Ella Fitzgerald('71)

junpee2008-03-20

今日は祝日で休みのため、金がかからず、なおかつ体に良い散歩をして過ごす。自宅の近所をウロウロと徘徊し、なんとなく心に引っ掛かった風景を写真に撮ったりしていたものの、今日の天候が風雨共に強い状態であり、傘の骨は折れるは、髪の毛はぐちゃぐちゃになるは、あまりにも情けない状況に陥ったので早々に帰宅。彼岸のお香が目に染みた38の初春哉。
極私的名盤33枚目は、偉大なるジャズ・シンガーエラ・フィッツジェラルドの71年作を。スタンダードナンバーや当時のヒット曲のカヴァーが大半を占めていますが、いずれもアレンジのセンスが素晴らしく、聴き応え抜群のVoアルバムとなっております。まずはボビー・ヘブの大ヒット曲カヴァーA1"Sunny"。The 5th Dimensionの"Let's The Sunshine In"を彷彿とさせるはじけるようなグルーヴ感が心地よく、特に水面下で動き回っているベース、ド派手な合いの手ブラスがかっこよいですねぇ。さらに派手な所では、こちらもはじけまくるラテン・ジャズB5"Manteca"も二重丸五つ星の評価を与えざるを得ない大傑作。派手なバックの演奏にこちらも負けていないエラのファンキーな歌唱が素晴らしい。その他原曲に比較的忠実なアレンジが◎なA2"Mas Que Nada"、ハート・ウォーミングなジャズ・ワルツに仕上げたA3"A Man And A Woman"あたりが印象的ですが、ラスト収録のハッピー・スウィングB6"Just When We're Falling In Love"も個人的には結構好きな作品。これを聴くたびにやっぱり最高のヴォーカルだな、と改めて実感します。