突然勝手にレビュー Epicurean For Night & Day/Takaoxida's Select

junpee2005-10-08

昨日は会社の人と飲みで遅くなり、風呂にも入らず寝てしまった。明日の朝に入ればいいや、なんて思っていたのに、今日になっていざお湯を出そうとすると出てこない…!ガス給湯器が故障したようで、急遽ガス屋さんを呼ぶ羽目になっちまいました。ちょうどこの日記を書いている今現在ベランダで修理中です、めでたく直れば念願のお風呂へGo!ああ酒臭いぞ、俺。
ということで今日の1枚は、いつもの買いレコではなく、8月初頭にいただいたセレクトCDから。このCDは、はてな仲間でもあるたーさんより頂戴した和モノオンリーセレクトですが、これが音の良さは勿論のこと、レアアイテムだらけでして、聴く前に曲目を眺めただけで「おいおい」と唸ってしまいました。まずは、その曲目から紹介しましょう。
1.Hawaiian/鈴木茂('76)
2.ハローハローハロー/小林泉美('78)
3.サブタレニアン二人ぼっち/佐藤奈々子('77)
4.まちのうた/バズ
5.最後の手品/佐藤博('77)
6.こぬか雨/清水信之('80)
7.Summer Touches You/東北新幹線('82)
8.オレンジの夕暮れ/小阪忠('76)
9.ロスアンジェルス/寺田十三夫('73)
10.めぐりくる季節/タイムファイブ('80)
11.This Is All I Have For You/松下誠('81)
12.ハーバーライト/鹿賀丈史('82)
13.Love Trip/間宮貴子('82)
14.マリーナハイウェイ/滝沢洋一('77)
15.夏の弔い/今井裕('77)
16.Starlight Ballet/Piper('85)
17.ムーンライトシンギング/岡本一生('78)
18.ありふれた朝/バズ('80)
いやー、かなりマニアックな顔ぶれですねぇ。ほとんどが初聴きでございまして、まあメロウでスムースな音が次々に登場するものだから、寝るのも忘れて聴くのに没頭しておりました。まずは、イントロという位置づけの極メロウなインスト1。ハワイの静かな夜明けを思わせる、柔らかな作品。そして、イントロの心地よいグルーヴにノックアウトの2へ。女性キーボーディストによる、若干官能的なサウンドが魅力的な1曲。フェンダーローズ&サックスが甘いです。歌い方はラジに似てるかも。3は大野雄二による名曲。佐藤奈々子の吐息混じりのセクシーな歌い方がいいなあ。キメのかっこよさはさすが大野雄二作品。4はケンメリスカイラインでお馴染みのフォーク・グループによる、プレAOR作品。瑞々しさと洗練さの混合比が丁度良い感じで心地よいこと!5はハースマルティネスの洒脱さをモロに持ってきた感じの、メロウ・ミディアム。6はギタリストによるシュガーベイブのカヴァー作品。1オクターブ低いVoは、友達のカラオケを思い出すほど素人チック。バック・コーラスは完璧ですがね。それにしてもこの疾走感は心地よいですよ〜。そしてこのセレクトにおける最初の山が激レア傑作AORの7。このレコード欲しいなあ。Niteflyte系の転調しまくりなイントロからすでに超名曲で早くも打ちのめされます。当時のH2Oを思わせる清涼感たっぷりなVoと、おいしいメロウなサウンド群のブレンド具合が素晴らし過ぎますよ。間奏でジョージ・ベンソンよろしくギターとユニゾンスキャットしているのも、本当にやりすぎですよ、そこまですると。時折現れる英語の発音はひどいけど、そんなことどうでも良いほど最高な1曲です。そして続く癒し系の8は、なにかのサントラに収録されていたはずのメロウな作品。"Lovin' You"、"Say You Love Me"直系の和める音がいいですねぇ。9の方は良く知りませんでしたが、ギターの刻み具合と途中から急にグルーヴし始めるあたりにハッとさせられます。かっこいいなあ。10あたりから夜編なのでしょうか、妖しい感じのサウンドが続きますが、いきなりタイムファイブとは…!大人のスマートなハーモニーが大野雄二のルパンライクなサウンドにばっちりハマっております。このレコードも探しているんだよなあ。続く11はジャパニーズAORの傑作盤からダンサブルなアレンジがかっこいい1曲。海辺のドライブに使えますな。さらに12はあの鹿賀丈史による傑作AOR井上鑑によるアレンジがアダルトな世界を演出していますよ。間奏の凝ったサウンドが実にかっこいいです。寺尾聰の作品とも似ていますね。そして13!これが第2のヤマでした。ダイアン・テルも真っ青てな感じのエレガントなポップスAORで素晴らしい!82年の音としては個人的にはこれがベストです。14は自分のカレンダーセレクトに入れた、サーカスの「6月の花嫁」の作者による疾走感が心地よい作品。ヤマタツサウンドにも似た爽快さがいいですねぇ。15はかなり渋めな選曲ですねぇ。サディスティックのkeyによる極メロウな1曲。弛緩しきった緊張感のなさに身を委ねて聴くと、思わず寝てしまいますよ(笑)。16は一変して80年代中期の打ち込みシンセ音が心地よい名曲。音は80'sでも、70年代をしっかり引きずっているあたりに親しみを覚えますよ。17はこのセレクトでも異色のジャジーなナンバー。スタンダードなメロディ&アレンジに雰囲気たっぷりのVoが大人の夜を演出します。そして18はとどめの名曲!これも大野雄二アレンジが冴え渡っていますねぇ。エレガントなボサノヴァを聴いていると、とても朝の曲とは思えない(笑)月曜の朝を演出、とライナーに書いてありましたが、これを聴いたら仕事には行きたくなくなりますよ(笑)。でも日曜夜に流れるサザエさんよりは断然いいよね、って比べてどうする。
ということで、正直全曲好みのセレクトでまいってしまいました。7、10、13、18はここ2ヶ月もの間ヘビロテ中でございますよ。グレートなセレクトに感謝。