レコ Vol.305 Angel Gate/萩原健一('79)

junpee2016-01-23

現政権を支持する人たちの理屈で、権力に背くものは権力に守られないというものがあるが、これこそが奴隷根性というヤツである。自民党の言うまま目先のカネに目が眩み、先の事を考えなかった成れの果てが福島惨状であり、反原発勢力に『放射脳』とレッテルを貼り、庶民同士で憎しみを増幅させている状況は間違いである。戦う相手はもっと大きい存在であり、パンピー同士ではない。アメリカ追従だけの安倍政権がいよいよ国民に向けて牙をむき出しにする2016年。
レコ305枚目は、ショーケンによる79年ソロ第3作を。「人生も音楽も、やりたい様にやらなくちゃ精神的によくないよね」と帯コピーにある通り、自由奔放なサウンド満載のいい音な安レコ名盤。大野克夫作ソウル系メロウ・グルーヴ展開が最高に心地よいA1「漂流記」、70年代後期ダンサー寄りグルーヴが爽快なA4「ファンシー・レディ」、Boroによる同年大ヒットで有名な名曲A5「大阪で生まれた女」、柳ジョージ&レイニーウッドのファンキー名曲カヴァーB2「本牧綺談」、キレ気味ヴォーカルが狂気の井上堯之作ナイス・グルーヴB3「どうしようもないよ」等、確かな音が◎。