レコ Vol.300 Grey Skies/大貫妙子('76)

junpee2016-01-09

年明け早々連日更新中の本ブログであるが、それだけ喫緊の問題が山積みということでもある。というか、今まで先送りしてきたツケということでも…現政権唯一の拠り所であった株価については、いよいよ本格的に下落を続けることとなり、アベノミクスを正当化するためにさんざんつぎ込まれてきた公的資金は、その都度溶けてなくなるという情けない事実を目の当りすることになる。2012〜14年における選挙にて自民・公明党を支持した人は、その時に反省するのだろうか?それでも自分だけ助かろうとしてニセ権力にしがみつくのか?ちゃぶ台返しの日は近い。
早いものでレコも300枚目となりました。記念すべき1枚は大貫妙子のデビュー76年盤を。60〜70年代シンガーソングライター然としたA面の流れは、初々しさもありつつ、その中に潜在的エネルギーの強さを感じずにはいられないほどの生命感に満ちた好トラック満載で◎。山下達郎が編曲担当したバウンス・ポップスA1「時の始まり」、微妙な転調展開がワクワク感を醸し出す8ビートメロウ作A2「約束」、シュガーベイブ続編なA5「愛は幻」、さらに細野晴臣編曲ジャジー作A3"One's Love"と充実した内容であります。一方主に坂本龍一編曲となるB面は、アーバン向きサウンドが心地よい流れとなり、変体軟体に展開が目まぐるしく変化する爽快メロウ・グルーヴB1"Wonder Love"、シティポップス的に評価の高い洒脱メロウボサ作B2「街」ジノ・ヴァネリ風シャッフル展開が芸術的なB3「いつでも そばに」、バラード系だが妙に高揚するピアノメインのインスト作B5"Breakin' Blue"と、こちらも奥深いサウンド満載。一生モノごくばん。