レコ Vol.275 Take A Ten/高木麻早('74)

junpee2015-11-03

「明治の日」に変更しようとする、極小さな動きのある「文化の日」であるが、内容など時代錯誤も甚だしいアナクロ感満載にて、何が未来志向なのか全く不明な現政権である。90年代中頃、ラジオ日本にて某コメンテーターが『南京大虐殺はなかった』とコラムで述べていて、何をアホなことを言っているのだと当時は呆れたものだが、いつの間にかその極マイナーな言説も大手を振ってこの国の中心を闊歩している2015年。流石安倍政権だね、軍靴の音が聞こえる。
レコ275枚目は、70年代に活躍したSSW、高木麻早による74年作3rdを。西海岸録音ということで、Hal Blaine、Joe Osborn、David Cohen等著名ミュージシャンのクレジットが眩しい1枚。豊かな管弦アレンジも含め、最高なサウンド満載でこれは安盤だが隠れ名盤であります。高速ハイ・テンションなグルーヴが素敵なイエイエ歌謡A2「ビートセブン」、林哲司作曲ソフロ系バウンス・ミディアムA5「ピカピカの自転車」、島田千昭作曲ユーミン系爽快ダンサーB1「風の色は何色」、メロウ展開が素敵なジャジー作B3「雨上がり」、深味ある哀愁サウンドが印象的な自作スローB5「何故に」等、いい音な名盤。