レコ(仮)Vol.57 Summer Wine/林哲司('80)

junpee2013-09-01

ここ数日猛暑振り返しにて、部屋の生ゴミが再び馨しく蘇る防災の日である。過去行商のおばさんとして方々へ赴いた際、必ず保冷剤をゲットしており、今夏はその保冷剤をとっかえひっかえして凌いでいる中年。これは中々使えます。首周りの血管が皮膚近くに現れている所を狙って保冷剤を充てがうのが、44歳のささやかな楽しみである。頭熱足臭。
レコ57枚目は、昨年末77年作を掲載したコンポーザー林哲司の80年作を。当時最先端AORサウンドを意識した内容の1枚で、ロックを前面に押し出した楽曲は今ひとつな感であるが、成熟しない日本のマーケットならこちらの方が受けいられるのかもしれない。そんな中、期待通りに爽快メロウ・グルーヴを聴かせてくれるA5「再開〜After Five Years」が抜群の出来栄えにて◎。松原正樹のリリカルなギター、爽やかな合いの手の如しフルート音など、実際は78年頃の作品らしく、やや懐かしい感覚も漂う名曲。さらにもろTOTO系で最早笑うしかない極上"Georgy Porgy"フォロワー、B1「シリー・ガール」、いかにも80年頃を象徴するかのようなサウンド構成の、メロウ系AORバラードA2「グッドバイ Tokyo」、ひたすらメロウなB5「サマーワイン」あたりもまずまず良いです。