レコ(仮)Vol.54 Good Morning/増尾好秋('79)

久々に涼しい気候にて、老体も一息つく残暑である。いつもは熱風を送りくるファンも、今日ばかりは冷風仕様となり、長時間あたり続けていると、若干寒い感覚にも襲われてしまう。気づけば鼻水足らしてくしゃみ連発となるのはいかがなものであろうか？昨日と今日とで余りにも状況が違いすぎるではないか？これからの世の中も極端な変化を遂げる、日々落ち着かないジェットコースターのような状況へと変わっていくのであろう。ぬるま湯には二度と、浸かれない。
レコ54枚目は、世界のギタリスト増尾好秋の79年作を。同時期の秋山一将、もしくはスパイロ・ジャイラ然としたほんのりメロウなオーガニック・サウンドが爽快な、正に今日のような涼しい夏の日に相応しい1枚。Spyro Gyra系モーニング・ブリージンを届けてくれるナイス・ボサA1"(I'm Still)Believing In Dreams、若干フュージョン寄りな派手さ爽快さもこれまた楽し、朝向きボサ作A2"Good Morning"、A2にさらにラテン色を加えたメロウ・ボサA3"Because Of You"と、A面全てがボサ系爽やかーんサウンドで支配されており、それだけで幸せなアルバム。そしてさらにB面においても、叙情的な哀愁メロウ・バラードB1"Inside Love"、生ギター＆スキャットのみの深夜系ナイス・ボサB2"Little Bit"、そしてB2の続編的なふくよかボサ、B4"Little Bit More"と、まさにボサづくしな名盤。全編インスト盤でございます。