ごくばん Vol.507 The Many Sides Of Lani Kai/Lani Kai('79)

junpee2012-06-02

3月まで勤めていた会社の退職金が振り込まれる。久々に残高の桁が1つ増え、微妙にテンションの上がる中年。これを機にDJセットを買い揃えるか、フェンダーローズを買うか、それよりも仕事先で履くサンダルが先だろ、いや、スーパー付クールビズ仕様のワイシャツでも、いやいやその前に下着もないぞ、いやいやその前に光熱費の支払いが…結局生活費かよ。嗚呼、夢のない43歳、昨日毛髪が全て白になってしまう夢を見たばかりの。眉毛も睫も…真っ白に。
ごくばんは、ハワイのオヤジ系AORな1枚を。Lani Kaiの太いシブ声は、日本で言えば故細川俊之的ポジションか。この辺の好き嫌いはあろうかとおもいつつ、肝心の楽曲の方が中々良質なポップス系AOR揃いで、ジェントルな佇まいと共に好感度大なのであります。まずは、軽快なソウル系メロウ・グルーヴが素敵なA3"One On One"。軽やかなリズム感覚に適度な転調展開と、実に聴き易いサウンドが素敵な1曲。さらに同系統のグルーヴ感覚が最高に心地よいB3"Over The Wall"、美メロなごみ系メロウ・フローター好作A2"Poetry Is My Lady"、A4"The Best Is Yet To Come"等々、確実に高水準な内容のごくばん。