ごくばん Vol.471 Mignonne/大貫妙子('78)

junpee2011-12-04

先日東西線で帰途の中、車中にて妙なオバハンに遭遇する。そのオバハン、やたら大きい声で次の駅名を叫んでいるな、ガイドのものまねか?と訝しく思っていたら、今度は寝ている風な乗客を次々に起こして周り、「ここで寝過ごしたら大変だよ、階段回って反対のホームに行かなきゃいけないからね、ナンミョー」と声を掛け続ける。変てこな宗教に入信している人だろうか…それとも幻か…コワイ。
ごくばんは、大貫妙子の78年作を。一度このジャケ写をものまねしてみたいと思うのだが、某雑誌系広告になりそうでそれもまた一興である。さて、本作は適度に洗練されたサウンドが適度にお洒落感を醸し出している、ほどほどメロウな好作で二重丸な1枚。キャロル・キング風メロディが素敵なA1「じゃじゃ馬娘」、心地よくバウンスするメロウ・ポップスA2「横顔」、歌謡ボサ名曲A4「空を飛べたら」、湧き立つ様なウキウキ感覚が堪らない極名曲B1「言い出せなくて」、都会感覚溢れるナイス・アーバン・ポップスB2"4:00A.M."、フリーソウル系名曲メロウ・グルーヴB4「海と少年」、両面ラストを飾る重厚なバラードA5「風のオルガン」、B5「あこがれ」、そして歴史に残る劇的バラードB3「突然の贈りもの」は坂本龍一編曲によるエンディング部が感動物な一生モノ作品。いいねぇ。