ごくばん Vol.450 Casa Forte/Heren Merrill('80)

junpee2011-06-20

先週久喜にて突き指をした症状が、思いの外思わしくなく、週明け早々整形外科を訪れると、靱帯損傷につきギプス固定せよとの診断を受ける。利き手である左手の人差し指の為、食事の際箸を持つのに一苦労だし、鍵盤を弾くことは御法度だし、ありゃま、突如として不自由な生活に突入な月曜となってしまう中年。当然筆記もできないわけで、当分はリハビリでもしていようか、と鷹揚に構えてみるものの、今週後半は北関東最終ツアーも組まれているわけで。ひとまず酒を控えてみるか…無理だな。
ごくばんは、最近CD化されたヘレン・メリルの70年代後期盤より80年のブラジリアンな1枚を。マイケル・フランクスでおなじみの、定番哀愁ボサA2"Antonio's Song"、高揚感溢れるMilton Nascimentoの67年作カヴァーA3"Vera Cruz"、A.C.Jobimによる定番作カヴァーA4"Wave"、と早くも前半から隙のない好作品揃いで、なるほど某ガイド本に掲載されるわけだ、と納得してしまう高品質ぶり。さらに、セルジオ・メンデス作流麗ボサA5"So Many Stars"、日本人好みな、ふくよかメロウ・ボサB2"Too Marvelous For Words"、再びA.C.Jobim、そしてEdu Loboによる哀愁サウンドを堪能できるB3"How Insentive"、B4"Casa Forte"あたりが本作のハイライトでしょうか。ほろ苦い大人の1枚。♪言わないで〜山田〜