ごくばん Vol.409 Cozy/山下達郎('98)

junpee2010-11-14

ヤマタツコンサートの余韻が未だ冷めぬ中年。まるでヤクザ映画を観終えた人が肩で風切って歩くように、自分がヤマタツ化してしまったかのやうな10日余りを過ごす。その勢いでついに「土曜日の恋人」をカラオケで歌ってしまい、見事にコケて現実に戻される週末ナリ。くだらない拘りから原曲キーで歌おうとしてしまい、喉がガラガラなまま月曜日を迎えようとしてゐる。関取の物真似なら今だけ抜群なのに。身の程を弁えねばねばネバ〜。
ごくばんは、山下達郎の98年作を。寡作な時期の1枚にして円熟味を増した、好内容の名盤であります。相変らずの心地よいメロウ・グルーヴも、心温まるバラードも、思いっきりはじけるポップスも全て納得させられる一生モノな1枚。コンサートで拍手手拍子のやり取りが最高に楽しめたM4"Donut Song"、高揚感溢れるグルーヴに身も心も奪われるM1「氷のマニキュア」、「土曜日の恋人」を彷彿とさせるテンション系パターンが心地よい、M8「夏のコラージュ」、NHK某朝ドラ主題歌に用いられたねっとりバラードM13"Dreaming Girl"等々、全てがCozy語源の如く心地よさに包まれた世界で幸せ一杯なごくばん。