ごくばん Vol.383 The Musical Chime/五島良子('97)

junpee2010-08-15

相変わらず猛暑な夏休み最終日。一昨日からのサザエさん症候群を払拭できぬまま、憂鬱に過ごす中年。昨日発見したインド関係の店にも、暑さの余り赴くのを断念する。は〜年のせいかのぉ。いつまでも欝のまゝではいけないので、と禁じ手の日中飲酒を敢行するが、単に無駄な汗が身体の内側からあふれ出すばかりで、おもしろくもなんともない。そしてついには買ってきた酒が底をつく。♪おーらー酒もってこい〜 by 芝田洋一。
ごくばんは、和製ミニー・リパートン五島良子の6枚目97年作を。収録作大半の作品が彼女による作詞・作曲・編曲。フリーソウラーが泣いて喜ぶ傑作メロウ・グルーヴM1"Swingin' The Swing"が本アルバムの顔というべき作品。イントロのワウワウ・カッティング、合いの手で半音交叉するコード進行や、間奏で印象的に登場するハモンド・オルガン等々、一つ一つのキメが見事すぎて文句のつけようがない超名曲。さらに、S.Wonderばりな転調具合が心地よいM6"Setting Out The Bright Journey To Another Wishful Star, Today"、アコギ中心のグルーヴが幸福感を齎すM7「ベッド」、90'sシティ・ポップスのマスターピースな高揚感が堪らないM8「声−Voices」等、Diva系ソウルもいいもんだぁね。