ごくばん Vol.333 Wings Of Spring/Olivier Peters Quartet('80)

junpee2010-03-30

ここ数週間ガマンを重ねてきた歯痛がガマンの限界を超え、今日は歯医者通いにてお休み。生まれて初めてぶよぶよに腫れあがった歯茎に愕然とするが、時間をかけて治療すれば大事には至らぬようである。さて、先日の「アニ休」は、やはりアニバーサリー休暇のことだったらしい。私の場合、慶事よりも弔事の方しか思い浮かばないなぁ。つまり法事で休むのはアニ休適用範囲内ということだな。今年は何人死んでもらうことになるだろうか、フフフ…
ごくばんは、毎年桜の季節に聴きたくなる1枚を。ドイツのサックス奏者Olivier Petersによるジャズ・クヮルテットに女性ヴォーカル、Joan Johnsonをフィーチュアリングした編成で、ブラジル音楽へのベクトルも多分に感じられるサウンドが、最高に心地よいナイス・アルバムであります。春到来の高揚感を高めてくれる、高速ジャズ・サンバA1"Wings Of Spring"、伸びやかなJoan Johnsonのヴォーカルが際立つ、ナイス・メロウ・ボサB1"It's Always Spring"、夜明け前的な長めのイントロから一変して、ブラジリアンなサウンドへ展開する変容ぶりが見事なA2"Full Moon"、サックスとユニゾンの軽快スキャットが最高にかっこよい高速ジャズA4"Kakay"、一々バチッと決まる演奏の妙味に惹かれっぱなしの高速バップB4"Happy Endings"等々、実に贅沢で芳醇な作品群に悶絶の名盤。来年も聴こう。