ごくばん Vol.325 Living Without Your Love/Dusty Springfield('78)

こゝ数日情緒不安定気味にて、面白い文章を書く気も起こらず。先週金曜日は憂さ晴らしで飲みすぎてしまい、しかも最後に布施明を熱唱してしまったので、喉がつぶれ、関取の如くかすれ声になりつつ終始呆然と過ごす。もやもやとした精神状態なのに、「丸八！」などと物まねにチャレンジしている自分がおかしい。日曜夕刻になり、ワインを飲み始めたら喉のかすれが消えてきた。飲酒で体調が好転する体質にいつからなったのだろう。明日も飲んでから出社するか。
ごくばんは、ロンドン出身の女性シンガーDusty SpringfieldのAORな1枚を。60年代に数多くのヒット曲を輩出した有名歌手が、突如70年代後期に良質なAORアルバムを残している例は多く、本作もその傾向に沿った1枚でありましょう。アーバン・メロウな深みのあるおしゃれサウンドが最高なA2〜A5、B4あたりが実に良く、とりわけシンコペ気味に軽くファンクするA2"You Can Do It"、いかにもD.Fosterな流麗さが魅力的なメロウ・フローターA4"Closet Man"2曲が飛びぬけた存在か。他耳なじみのよい爽やかサウンド満載で、お買い得なAOR名盤。