ごくばん Vol.258 Back Again/The Hi-Lo's('78)

junpee2009-09-28

昨日「ハクション大魔王」の最終回を某局再放送で見てしまう。以前よりかなりヤバイ内容で涙が止まらなくなるとの評判を聞いていたが、はたしてそのようになってしまう。永遠の別れとはいかなるときも悲しいものである、嗚呼。完全にフィクションの話なのに、翌日になっても哀しみから抜け切れず、仕事中に思い出してはしんみりしてしまう自分がたまらなくおかしい。もう40なのに秋なのに。
ごくばんは、秋に相応しい美コーラスを。50年代に活躍していた男性4人組ヴォーカル・グループ、ハイロウズの復活第1作でございます。コーラスの美しさはあのFour Freshmanを凌ぐほど、との評価もあり、私もそう感じていた次第。70年代後期作ですが、当時流行のダンサブルな方向には向かわず、かといってAORなキラキラサウンドにも媚びず、敢えて正統派ジャズ・ヴォーカルに徹している堂々たるパフォーマンスが素晴らしい1枚であります。アルバム中注目されるのが、まろやかボサを聴かせるB3"Misty"。元曲の素晴らしさも当然だが、パーフェクトなハーモニーが心地よいことこの上ありません。さらにしっとりボサなA4"I Remember You"、ビッグ・バンド系スウィングが◎なA3"Life Is Just A Bowl Of Cherries"、爽快高速ビ・バップB1"Come Rain Or Come Shine"などいい感じ。胃にやさしい1枚。