ごくばん Vol.239 Encore/Arthur Verocai('07)

junpee2009-08-16

今日にて夏休み終了。例の如く「サザエさん症候群」に苛まれる、しかも昨日から。そんなモヤモヤを吹き飛ばすために、ミクシィ日記を久々に更新してみる。あまりにも膨大な数の写真を整理したりしていたら、更新だけで1時間半もかけてしまった。内容的に1年前の出来事を今頃になってまとめて記述することは難しく、でも時事的にオチがついてまあ良かったかと。最近思いついてやったことが、妙に時事的に嵌っていて不思議だ。計画ゼロで結果オーライな人生進行中。
ごくばんは、ブラジルのミュージシャン/プロデューサー、アルトゥール・ヴェロカイの最新作を。彼の名前を聞けば、あのミラクルな72年の1stを思い出さずにはいられないが、35年の時を経て発表された本作(3rd)でも、その頃の片鱗を伺わせるキラー・トラック満載で、これは新譜も要チェックだぞ、と再認識させるだけの1枚であります。アルバムのっけのジャズ・ファンクM1"Tupa Tupi"で早くもそのキラーな管弦セクションの音使いにやられてしまいます。やはり厚みを十分にもたせつつ、緊張感を高めていくような音構成が時にはかっこよく、時にはおしゃれに響くのであろう、と推察いたしております。そういう意味では大野雄二作品に通ずるところもあるかもしれません。さらに、その大野雄二的なボサ・インストM3"Sucuri"で見せる怪しげかつ美しく歪んだサウンドも実に興味深いところ。その他AzymuthやIvan Linsといった名前も見かけますが、やはりどうしても避けて通れないのが、1stアルバムのミラクル再現なM5"BIS"。イントロの高揚ブラス、重厚&スムースなストリングス、そして間奏の滑らかなエレピと、メロウ・ソウル系に期待すべき要素全てが詰まっている超傑作で、これ1曲だけでも十分納得してしまうほどです。全曲A級の極名盤!