ごくばん Vol.190 Brazilian Scandals/Oscar Castro-Neves('87)

junpee2009-03-22

小学生当時に聴いた懐かしい歌謡曲をようつべで聴き漁る。What A 便利な時代 On The Earth!10年前に銀座山野楽器の7F特売場で偶然入手した、オリコン・チャートブック片手にあれこれ調べてみると、記憶の奥底の階層より当時の印象が鮮やかに甦る。今年はそのラインで安い7inchを細々と買ってみるか。
ごくばん190枚目は、一昨日掲載盤でプロデュースを担当していたコンポーザー、オスカー・カストロ・ネヴェスの87年作を。このアルバムが発表された直後に深夜FMで全曲聴いたのが私にとってのブラジル音楽との出会いであったように思います。非常にわかりやすい、ふくよかで高揚感を誘う管弦アレンジは一見ありがちなようで、一方しっかりと中年のような少年の心を捉えたのであった。タイトル・チューンA1の翳りを含んだ重厚なアレンジ、慈雨の如く繊細なメロディが爽やかなボッサ・チューンA2"Pensando"、湿潤気候系なしっとりアレンジが日本人の琴線に触れるであろうメロウ・サンバA4"Sugarloaf Skyride"、トロンボーン大活躍の高速サンバB3"Carioka Rap"、サックスの甘い音色が雰囲気たっぷりな黄昏メロウ・ミディアムB4"Ocean Drive"など楽園チックなサウンドにブラジルへの憧憬を抱かせる1枚。これで脳のしわとしわをあわせて幸福になれます。