今年の買いレコ Vol.107 Slow Down Baby/Rickie Boger('76)

今日の早朝発生した大停電の事故現場は家のごく近く。休みだったので事故発生の7時30分頃はまだ寝ていましたが、おぼろげなまどろみの中電話が急に動き出すような音が聞こえて、おや？と思いましたけど、起きてくるとステレオのカセットデッキ蓋が開いていたりして、ああ停電したんだーという程度の認識でしばらくおりました。そしたらなんという…！とんでもない箇所を短絡させたものです。インフラ停止による社会への影響が大きいのは当然ですが、職業柄事故を起こした当事者の胸中を慮ってしまいましたよ。事故の責任者は今後1週間ほどは報告等で夜も眠れないことでしょうねぇ。むしろ寝かせてもらえない、と言った方が正確ですが。それにしても言い訳できない初歩的な事故でした。
買いレコ107枚目！これはめちゃくちゃ好きな1枚です。女性key奏者兼コンポーザーというとパトリーシュ・ラッセンを思い出しますが、いわゆる才女によるメロウ・グルーヴ満載の名盤。アリス・クラークが76年にアルバムを出したらこんな感じかな、という印象の深く甘く、そして心地よいサウンドが次々飛び出してまいります。収録曲全て極上なのですが、特に印象的なのはへび使いみたいなピーヒャラ笛の間奏がおもしろい「真夜中のオアシス」的メロウ・ミディアムA1"What Could It Be?"夜向きな怪しげフルートがおしゃれなエレガント系グルーヴB3"We Only Have Love"、どこまでもメロウな煌きフェンダー・ローズが儚くも美味なリラックス系名曲B4"Baby Won't You Stay"あたりか。今年の10傑入り、と言うよりすでに今年のナンバー1決定！これ以上好きな盤に出会ったら…死んじゃいますよ。