レコ Vol.355 BLUESette/高橋真梨子('87)

junpee2016-08-20

オリンピックで大盛り上がりの最中、台風3連発で史上最大に蒸し暑い8月。次回開催国がメダル数で躍進することはなんとなく考えられるパワー・バランスでもあり、それだけ色々な意味で注力した結果でもある。まさかの2020年東京五輪にて、資金援助目的の宝くじがPR中とのことで、「わたしたちも、ニッポンのお役に立ちたい」とは、実に気味の悪いクソコピーである。本来、既存設備を有効利用して費用節約する五輪だったのでは?昨日文化放送で苦しい説明に終始したニセ元都知事猪瀬もそうだが、五輪の目的は既得権益の金もうけだと言ってしまえばその通りなのにね…そして築地市場移転もね。最后にツケを払うのは国民一人一人であることを忘れてはいけません。
レコ355枚目は、初登場高橋真梨子による87年作ごくばんを。国民的名曲バラード「あなたの空を翔びたい」で有名な、ペドロ&カプリシャス二代目ヴォーカル。濃いめの粘っこい歌唱が80年代後期の極々洗練されたアーバン・サウンドにナイス・ブレンドされた激薦盤。いかにも高橋真梨子な、翳りある美メロ・傑作AORバラードA1"Dirty Moon"、80年代高揚系AORのお手本ミディアム作A2"Cosmos In The Rain"、B3「キャロル funny face」、シングルで発表もされた小粋なアーバン・ジャズ極上作A4「愛し方を間違えて」、バリバリ打ち込みグルーヴに満ち満ちた爽快ダンサーB1"Midnight Chace"、緩やか16ビート打ちのメロウ・フローターAOR路線が心地よいA5「余韻」、B2「旅情」、シンプルな音構成にしてもしっかり黄昏AORしている名曲スローB4「家」と、全編全く以て外れなしの極上AOR◎盤、改めて最高のヴォーカルですな。