レコ Vol.250 Urban Spirits/安部恭弘('87)

junpee2015-08-12

いつの間にかアベノミクスという言葉を全く耳にしなくなった、そんな2015年夏であるが、カネほどあてにならないものはない。それでもなお、安倍政権を支持する勢力はそんなチンケな『カネ』が潤沢になくては生きていけない族なのであろう。次々と規制が増えていく世の中も、進化しているのではなく、むしろ人類そのものの劣化、と捕えるべきであり、規制が増えて喜ぶ人こそ、自らの劣化に気づかなくてはならないのである。
レコ250枚目は、シティポップス中核を占める重要SSW安部恭弘による87年作を。上質親和性高い極上メロディ・ラインを、80年代後期バブリーな極厚サウンドにのせたごくばん。ノーザン・ソウル系ウキウキ・グルーヴに高揚する、ノリノリAORポップスA1「6月の卒業式」、軽快ジャジーなメロウ作A4「アニヴァーサリー・ファースト」、最初から最後まで全編最高のお手本メロウ・フローターB3「優しい最後の夏」、一転してアコースティックな緊張感漂う、そして爽やかな美メロ・バラードB4「シングルズ・バーの週末」、そしてラストを飾るリゾート感満載なナイアガラ系極上メロウ・グルーヴB5「夢が過ぎても」等、一夏のうち一度は通過しておきたい1枚。