レコ Vol.215 恋歌/ペギー葉山('79)

junpee2015-03-23

法令遵守事項が増え過ぎて、普通に仕事をしていてもこの上なく生きづらい世の中であるが、情報流出事例などで原因とされている一連の出来事のほとんどは後付の言い訳である。ありのままの真実をそのまま報告してしまえば、会社としても大問題なことになるわけで…悪者として言及されるべきは流出情報を悪用する薄汚い族なのに…企業コンプライアンス教育ビデオにて、失職の末家族にも見放され、独り寂しくブランコを漕いでいる元課長の背中が現代における貧しさを象徴していますな。
レコ215枚目は、「ひらけポンキッキ」における説教ぶりが秀逸であった、ベテランポピュラー歌手ペギー葉山による79年作を。万葉歌集をモチーフとした山口洋子による詞をベースに、時代に基づいたシティ・ポップスを寄せた絶妙なごくばん。キラキラ和風な味付けのサンバ風味大塚博堂作極上メロウ・グルーヴA1「あかねさす紫野」、南佳孝作極メロウな上質ボサ歌謡A3「黒髪」、B4「待ちぼうけ」、爽快グルーヴな大らかアレンジが心地よいミディアム・ポップスA5「わたしの水夫」、A1をさらに甘くAOR寄りにアレンジし直した別ヴァージョンB6等、安盤だが一聴の価値大いにあり。