レコ(仮)Vol.157 不思議ね/榊原郁恵('80)

junpee2014-06-02

先週末突然に、北朝鮮拉致被害者再調査とのニュースが飛び込んできたが、そもそも予定調和の元に準備されていた報道とのことで、いつもの如く国民B層を感情劣化させ、真の拉致被害者を悪用するというサイテーな権力者の姑息な一面に、反吐の出る思いである、ゲロケー゙ロ。人々の耳目を明らかに惹きつける、インパクト大な報道が大々的に行われる背景には必ず何らかの意図が蠢いていることは、逆の立場に立ち考えてみれば容易に理解できるはずである。
レコ157枚目は、現在においても一線で活躍するアイドル榊原郁恵の80年作を。屈託のない明るいキャラと裏腹に、AOR方面の渋系メロウ・サウンドが素敵な意外性100%の隠れ名盤。いきなりA面1曲目に、庄野真代による極メロウな美メロ・バラード"Two Way Street"を持ってくるところで、本作のコンセプトが半分理解できますが、ケーシー・ランキン作曲A4「時は美しく」においては、シャッフル系AORな極上アレンジが最高な本盤の超目玉で◎。さらに、ドナ・サマー顔負けのアグレッシヴ歌謡ダンサーA5"This Is Hot"、80'sラテン・ファンカティーナ歌謡先駆け的なB1「灼熱魔術団」、大野克夫作爽快ポップスB5「不思議ね」等、単なるアイドル作品として眠らせておくのは勿体無い上質アルバム。