レコ(仮)Vol.73 Sachet/門あさ美('80)

丁度一週間前に起こった横浜線踏切における事故について、当該ニュースを最初に目にしたときは何て勇敢な行動なのだと、胸が締め付けられる思いを強くしたのであるが、その後時間が経てば経つほど、本事故に対する疑問が数々湧いてくる。振り返れば事故当日は安倍が消費税増税を発表した日でもあるし、その目くらましなのでは？と既に世の中に対して疑念だらけの中年は思うのである。総理大臣名で表彰したのもどう見ても人気取りに利用したとしか思えないしね。俄かに信じたくはないが、このことが捏造だったらとんでもない国だぞ。
レコは再び国内線に復帰。妖艶系SSW、門あさ美の80年作でございます。回転数を遅くした八神純子風な歌声は、しっとりとした楽曲に馴染む印象で、のっけの岡本一生作曲によるメロウ・ボサA1「セ・シボン」、美メロ歌謡ボサA2「予告状」から早くもジャスト・フィット◎。さらに爽快トロピカルAOR、A4「ハート半分」、キャッチーな西海岸系AOR、B2"Mr.K"、そして本アルバム中最高傑作、極上メロウ・フローターB5「やさしい声で殺して」と、AOR大好きｵﾔｼﾞにとって、10年前に入手したまゝ放置していたことを、激しく後悔してしまうほど高水準の1枚。