レコ(仮)Vol.35 Hip City/麻倉未稀('83)

junpee2013-07-15

酷暑の折、ゆっくりと睡眠を貪る体力も最早残っておらず、室内に新しい空気を、と窓を全開にしたら、むしろ恐ろしいほどの湿気が舞い込んできて悶絶し、慌てて冷房を入れる中年。こんなにクソ暑いのに、原発がほとんど停止しているのに、なんで電気が足りているんだ?と急に疑問が沸々と湧いてきて、怒りで頭が沸騰してしまい、午後になっても妙に頭だけが熱っぽい。原発再稼働、輸出の裏で、クソ高いウラン原料の恩恵をアメリカ一部の富裕層が享受しているなんて、つくゝ、この世は狂った世界そのものである。そして、富裕層に金魚の糞の如く付き纏う輩がこれまた厄介なのである。
ヒートアップした頭には音楽が一番。このように休日に好きな音楽に耳を傾けられるのも、山下達郎氏の言葉でもありますが、この世が平和だからなのであり。レコ35枚目はパワフルなヴォーカルが印象的な実力派麻倉未稀の83年作を。夏向き楽曲良作満載で正に海の日にぴったりな1枚であります。Dr.Bazzard's風、傑作サマー・グルーヴA2「トロピカーナ・パラダイス」は、間奏におけるVibeサウンドが悶絶もの。さらに清水信之作メロウ・グルーヴA4"Forum"がアルバム中最高傑作。イントロのAORサウンドでTKO間違いなし。他アーバン系R&B、A1"Hip City"、キャッチーなサウンド構成が素敵なA3「タイム・スリップ」、大貫妙子シュガー・ベイブ系バウンス・ポップスB3"Love Trip"、これまた大貫妙子作エレガンス・バラードB5"Someday"と、内容濃密な夏向き名盤。
トロピカーナ・パラダイス〜Forum