ごくばん Vol.469 流線形'80/松任谷由美('78)

junpee2011-11-05

多忙を極め、一週間の流れが速く感じるここ数ヶ月。墓場への道も時空を越え、さらに近くなったように感じる2011年である。この際、様々な隠し事をついでに墓場まで持っていこうか、と決意をしつつ、少しずつ部屋の片付けを進める中年。ヤバイものも含め、これらがキレイになったときがそのときか。
ごくばんは、今年2枚目のユーミンを。個人的に大好きな6作目であります。アルバム1曲目からいきなり、シーズン限定なA1「ロッヂで待つクリスマス」で出鼻をくじかれますが、続く哀愁ディスコA2「埠頭を渡る風」、ヤマタツサポートなミディアム・メロウA3「真冬のサーファー」、沢田研二への書き下ろし名作バラードA4「静かなまぼろし」のクォリティは明らかに高く、何度聴いても飽きない流れ。さらに沸き立つようなヤング・ソウルA5「魔法のくすり」、粘着系歌謡ファンクB1「キャサリン」もスグレモノだし、ジャケ写を象徴する来生たかおとのデュエット作B2「コルベット1954」は、正に本アルバム中のベストトラック。気品漂うメロウ・サウンドに涼しげなヴォーカルが乗っかる様が実に絶妙なハーモニー。70年代後期への憧憬そのものなごくばん。