ごくばん Vol.371 うわさになりたい/Epo('82)

♪ふけばとぶよにうなずいて〜と鼻歌交じりに夕食のうなぎをゲットしようとしたが、どこにも見当たらなかった切ない夕暮れ。昨日まであんなにたくさんあったのに、なぜ一夜明けたら影も形もないんだ、うなぎ。と嘆きつつ焼きそばを細々と買う中年。あゝ人生すれちがい。
ごくばんは、「タケちゃんマンの歌」でお馴染み、Epoのアーバン・メロウな82年作好盤を。個人的に彼女のアルバム中最も好きな1枚であります。夏のドライブに必須アイテムな高揚感溢れるポップ・サウンドが爽快なA1"Girl In Me"、弦＆フルートの優雅な響きが素敵な夏向きメロウ・ボサA3「ある日のあなたへ」、丁寧に丁寧に美メロが紡ぎ出されるナイスAOR、A5「雨のめぐりあい」、そして本アルバムの決定打となる、極上メロウな深夜系ドリーミン・バラードB2「夜の寝息」。蕩けそうなフェンダー・ローズ、ふくよかに漂うトロンボーン・ソロなど、都会の夜にお似合いの名曲。さらにB2からシームレスでつながるアーバン・ポップスB3"On Sundays"にも心浮かれる中年リスナーがここに。