レコ Vol.359 風の言葉/雅夢('83)

junpee2016-09-10

昨日東海地区より出張帰り途中にて、牧之原SAで極ウマ豚トロ焼肉定食に舌鼓を打つ中年。静岡〜三重界隈は普通の飯が旨いエリアで個人的に好みである。先日何かのアンケートで名古屋が最も魅力のない都市に選ばれたとあったが、ほぼ脳内イメージによる先入観の結果でありましょう。それほど、数多くのプロパガンダによる刷り込みは効果があるということであり、如何にしてそこへ乗らないことが、生きていく上での一つの課題なのである。あの人がああ言ったから自分もそう思う、てな人生は実につまらないもの。
レコ359枚目は、「愛はかげろう」の大ヒットでお馴染み、ポプコン出身のフォーク・デュオ雅夢による83年作6thシングルを。チャゲ&飛鳥に匹敵する美しいハーモニーが印象的で、マイナー調の哀愁味溢れるA面収録の美メロ作品「霧雨の旅人」は、昭和40〜50年代系フォーク作品にてまずまずですが、B面夢見心地スロー作「風の言葉」における、極上アコースティック・メロウな世界に魅力のある1枚。9thからのハイ・テンションな響きを多用したアコギ・サウンドや、そこへ絡みつくコロコロ・エレピなど、正に洗練サウンドのお手本的な展開で、良質メッセージ詞までも内包した胃に優しいまろやか名曲。